畳は中国産で十分ってほんとなの?畳替えの前に知っておきたい国産・中国産の違い

畳表も食品と同じように国内産と輸入品があり外国産のほとんどが中国で生産されています。

畳替えを検討されている方のほとんどが国産と中国産の違いが分からないのではないでしょうか。

それは仕方ないことで毎日のように畳をみている畳屋さんでも物によっては見分けが付かないほどわかりにくいです。

そこでこちらでは畳替えをご検討中の方のために国産畳表と中国産畳表の違いをご説明していきます。

畳選びは慎重に!国産と中国産の品質には差がある

畳替えをする際、必ず選ぶことになるのが表面の畳表です。

最近では中国産の畳表にも幅広い種類があるため物によっては国産品との見分けが付きにくいほどの商品もあります。

ですが、肝心の品質にはかなり違いがあるため、安易に商品を決めてしまって後々後悔したという話も良く聞きます。

お部屋の用途や予算に合わせてご自身の納得できる商品を選びましょう。

品質の違いと見分け方

耐久性

 国産畳表と中国産畳表で一番差が出るのが耐久性でしょう。畳表の製造工程には泥初めしたイ草を乾燥させる作業があります。国産イ草の場合は一晩かけて丁度いい状態に乾燥させます。

対して中国産は高温の熱を加え短時間で乾燥させるためイ草の表面がもろくなった状態で畳表に製織されます。

そのため使っている内にササクレが出やすく痛みやすくなってしまいます。

色・ツヤ・見栄え

同じ田んぼから取れるイ草でも長さや太さが違うため等級によって細かく選別する必要があります。

国産畳表は熟練の生産者さんが目をこらして仕上げていくためムラがなく色・ツヤがとても美しいです。

草質のいいイ草がしっかりと織り込まれた畳表の見栄えは高級感があり国産ならではの風合いがあります。

香り

国産畳表は甘いバニラのような香りがして森林浴の効果があると言われています。

中国産畳表も悪い臭いではないですが水質や泥初めの分量の違いからか少し酸っぱい香りがします。

見分け方

国産の畳表には中国産と見分けが付くように生産者の名前とQRコードが入ったタグが織り込んであり作り手の顔や品種までわかるようになっています。

また、生産者さんの名前の焼き印や国産指定のシールが張ってある場合もありますので産地偽装の被害に遭わないようにも覚えておくとよいでしょう。

国産・中国産の畳替え費用相場

国産品、中国産の畳替え費用の相場ですが表替えの場合、国産品では普及品で10,000円程、高級品で30,000円程度になります。中国産の場合は6,000円~といったところです。

新調の場合は国産品で15,000~50,000円、中国産は12,000円~20,000円といったところが平均ではないでしょうか。

中国産は痛みやすいといった弱点もありますがお値段は比較的リーズナブルです。頻繁に畳替えをする部屋やとりあえず綺麗にしたいといった場合に良いかもしれません。

国産は手間暇掛かっている分中国産に比べると高いですが長い目で見ると耐久性が有り見栄えもいいので客間や居間など普段生活で使用するお部屋やお客様をお招きするお部屋には最適でしょう。

まとめ

畳表も産地によって品質が異なり安易に選んでしまうと畳の寿命にも影響を及ぼしてしまいます。

ある程度、長持ちさせることを考えると耐久性もあり見た目も綺麗な国産がいいでしょうしお子様が頻繁に汚すなど交換頻度が多い部屋はリーズナブルな中国産でも良いかもしれません。

畳を替えた後どんな風にお部屋を使うかイメージしつつ業者さんと相談しながら後々後悔の無いよう畳表を選んでいただければと思います。

当店ではお見積もりの際に実物のサンプルを持参してお伺いしており、実物に触れてご納得の上、ご契約いただいております。お見積もりは無料で行っておりますのでご検討の際はお気軽にお問い合わせください。

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