畳のカビを予防しよう!効果的なエタノールの使い方と定期的なケア
目次
畳に使用されている畳表の原料であるイ草は天然素材であり、特に養分を含んでいる新品のうちは気温や湿度など一定の条件が揃ってしまうとカビが発生してしまう可能性もあります。対処法や予防法を知っていれば安心ですが分からない方も多いことと思います。
そこで今回は、エタノール消毒を用いて畳に発生するカビの対処法と予防法を解説していきたいと思います。
カビの発生を防ぐために知っておきたい畳のカビの原因と特徴
そもそもカビが繁殖してしまう理由は、栄養分、湿度65~70%、気温30度以上、この条件が揃ってしまうと発生しやすいと言われています。
畳のカビは湿度や通気不足、汚れなどが原因として挙げられますが、特に畳は空気中の水分を吸収する能力があるため湿度が高いと湿気がこもりやすく、カビの発生リスクが高まります。カビは放置すると健康被害や畳の寿命を短くする恐れがあります。
畳の周囲の湿度を適切にコントロールすることがカビ予防の第一歩です。特に梅雨や湿気の多い季節は注意が必要です。扇風機、除湿機、エアコンの適切な使用や晴れた日に窓を開けて通気を促すことが有効です。
畳の上に敷く布団や座布団を定期的に持ち上げ、畳の下の空間を通気させることで湿気のこもりを防ぎます。また、カーテンを開けることや室内を定期的に換気することも大切です。
畳の表面に付着したホコリや汚れはカビの栄養源となります。週に1回程度、掃除機やホウキを使って畳の表面の汚れを取り除くと効果的です。また、こまめに床を拭くこともカビ予防に役立ちます。
エタノールを使った効果的なカビの撃退方法と注意点
こちらではカビが万が一生えてしまった場合の対処法の手順をご紹介していきます。
準備するもの
- マスク
- 手袋
- 掃除機
- いらなくなった雑巾
- エタノールと霧吹き
- ブラシ(畳の目まで掃いている場合)
エタノールはカビ撃退に効果的な消毒剤ですが、適切な使い方と注意が必要です。
カビの撃退には、70%の濃度のエタノールが最も効果的とされています。エタノールを薄めることで効果が低下する可能性があるため、適切な濃度のエタノールを使用しましょう。
100円均一などに置いてある霧吹きにエタノール7:水3で薄めて散布します。
使用前にテストを行う: 畳の一部にエタノールを塗布して、変色や損傷がないかを確認してから全体に使用します。特に古い畳や染み込みやすい畳は注意が必要です。
手順1、畳の表面をよく乾燥させます。
手順2、掃除機でカビを吸い取ります。
※目に入って取れない場合はブラシでかき出します。
手順3、希釈したエタノールを散布するかタオルに染みこませて拭き取ります。
手順4、表面乾燥させます。
エタノールは揮発性がありますので、使用時には十分な換気を行い、火気を近づけないようにしましょう。小さな子供やペットがいる場合は特に気を付けてください。
畳のカビ予防に欠かせない定期的なケアのポイント
畳の定期的なケアはカビ予防に不可欠です。以下に畳のカビ予防に役立つ定期的なケアのポイントをまとめました。
定期的な掃除
畳の表面に付着したホコリや汚れを定期的に取り除くことが重要です。週に1回程度、掃除機やホウキを使って畳の表面を畳の目に沿って丁寧に掃除しましょう。
畳の拭き掃除はどれくらいの頻度でするもの?長持ちさせるための正しい方法をご紹介
乾燥させる
湿気の多い日や雨の日は特に畳が湿りやすいです。晴れた日には窓を開けて十分な通気を行い、湿気をこもらせないようにしましょう。畳を上げることが可能なら天日干しをしてダニ・カビを駆除しましょう。
畳を加熱乾燥させてダニ・カビを駆除する専用機械もあります。ダニ・カビが発生してお困りの場合は畳乾燥機の使用もご検討ください。
「畳の加熱乾燥」畳に忍び寄るダニ・カビ!表替えと同時に完全除去することができます。
エアコンや除湿器を利用して湿度を下げる。
湿気の多い環境ではエアコンや除湿機を使用して室内の湿度こを下げることも有効です。
畳の定期的なメンテナンス
万が一カビが発生していた場合は早急に対処することが重要です。カビを発見したら、エタノールを使って適切に対処しましょう。再発防止に繋がります。
まとめ
畳のカビは健康被害や畳の寿命を短くするリスクがあるため、予防が重要です。湿度のコントロールや不十分な通気の改善、畳の表面の清潔化など、畳のカビ発生を防ぐための対策を実践しましょう。また、エタノールを使ったカビ撃退も効果的ですが、適切な使い方と注意が必要です。定期的なケアとエタノールの適切な使用を組み合わせることで、畳のカビ予防を効果的に行うことができます。快適な生活環境を保つために、これらの方法を実践して畳のカビ予防に取り組みましょう。