「畳の表替えをイ草か和紙表でお悩みの方へ 違いを比較してみた!」

畳の表替えを検討している方にとって、天然イ草と和紙表でお悩みの方は多いのではないでしょうか。

こちらでは、それぞれの特徴について比較してみましたので畳替えをする前に御参考にしていただければ幸いです。

イ草と和紙の違いとは!畳の表替えでお悩みの方必見

天然イ草の畳表は、自然の風合いや香りを楽しむことができる素材です。バニリンなどの成分が含まれており、森林浴をしているのと同じ効果を持っているためリラックス効果に非常に優れています。

さらに、通気性に優れ、湿気を吸収しやすい特徴があります。そのため、湿度の高い環境でも快適な使用が可能です。

また、触り心地がやわらかく、足触りも心地よく歩いたり寝転んだりする畳独特の感覚を味わえるのはやはり天然のイ草でしょう。

国産畳表

和紙表は近年、日本の畳業界で多く使用されるようになってきた工業素材の一種で機械すき和紙をストロー状に巻いたものを樹脂加工し、天然の畳表と同じ工法で織り上げた商品になります。

カラーが豊富なためモダンな縁無し畳などで多く使われていますが、比較的高価な素材となっています。

工業表

畳の表替えの前に!イ草と和紙のメリット・デメリットを比較して納得の選択を

畳の表替えを行う際には、天然い草と和紙のメリット・デメリットを比較し、自分のお部屋に合った素材を選ぶことが大切です。

イ草のメリット

天然イ草の畳表は、自然な風合いや畳独特の甘い香りを楽しめ、リラックス効果などもあります。また、通気性や足ざわりの良さがあり日焼けした後も艶が出て見栄えも美しいです。イ草一本一本の長さが長く、品質が良いイ草で織られた畳表は非常に耐久性があります。

季節を選ばず和室でゆったりする場合は、冬場も暖かく夏場もサラッとした足触りのイ草の畳表が過ごしやすいのではないでしょうか。

イ草のデメリット

床下から湿気が上がってくるなど、湿度が高い住環境の場合、畳が青く養分を含んでいる最初の1年くらいの間はカビが発生する可能性があります。

和紙表のメリット

機械すき和紙でできているため栄養分が含まれておらずカビが繁殖しにくくカビを餌とするダニも発生しにくく、工業素材のため紫外線による日焼けを起こしにくいのが特徴です。

また、天然のイ草に比べると摩耗に強く表面が傷つきにくいためササクレが出にくいです。

※長年使用していると表面が擦れて白くなる場合もあります。

色の種類や畳表の柄も50種類以上と豊富でどちらかと言えば洋風な空間に合うのではないでしょうか。好きな色を組み合わせて自分だけのお部屋を作ることも可能です。

以上の点がメリットとして上げられるでしょう。

和紙のデメリット

デメリットは畳といえば独特の香りが特徴ですが、和紙表は工業素材のため香りは全くありません。畳を替えた時の香りが好きという方には不向きかもしれません。

和紙表は生地が薄く畳床のクッション性が伝わりやすいため天然イ草の畳と比べると座り心地が少し硬いです。また、冬場は座ると冷たく感じるといったご意見もあります。

また、お手入れが簡単と歌われていますが意外な落とし穴もあり、一度シミになると目立ちやすいという欠点もあります。和紙表は樹脂コーティングされており防汚加工が施されていますがお茶やジュースなどをこぼして長い時間放置しておくとシミになってしまいます。

天然イ草の場合は日に焼けてシミが目立ちにくくなることもありますが和紙表は色変わりしないためシミが目立ちやすいです。

・わら床には使用できません

生地が薄くわら床の凹凸が伝わりやすいため建材床専用の商品となっております。

和紙表は明確なメリットがある反面、デメリットも大きいという印象です。

畳の表替えの際には、自分の生活スタイルや好み、家族構成などを考慮し、天然い草と和紙の特徴を比較して納得のいく選択を行いましょう。

畳をキレイに使うためのメンテナンス方法

畳を長く美しく使うためには、適切なメンテナンスが必要です。普段のお手入れに関してはイ草も和紙も大きな違いはありません。こちらでは畳に対する基本的なメンテナンス方法を紹介します。

普段のメンテナンス方法

掃除機を使って定期的な掃除を心掛けるとよいでしょう。畳の表面のゴミやホコリを取り除くことでダニのエサとなる食べカスなどを取り除くことが出来ます。

できるだけ部屋を乾燥させた状態にすること畳の寿命を長持ちさせることにつながります。湿気をため込まないよう晴れた日は窓を開け換気をして、扇風機、除湿器などを活用すると綺麗にお使いいただけるでしょう。

10年から15年使用したところで定期的に表替えするのがベストです。天然イ草は摩耗しやすいため、必要に応じて定期的な表替えを行いましょう。

※雑巾かけや掃除機は必ず畳の目に沿って行ってください。あまり強くこすりすぎると表面が変色する可能性もあり、和紙の場合は毛羽立つ原因になります。

以上が、畳の表替えを天然イ草か和紙で悩んでいる方に向けた特徴の比較と選択のポイント、そしてメンテナンス方法の紹介でした。自分のライフスタイルや好み、予算などを考慮しながら、お部屋に合った素材を選び、大切にお使いください。畳の上でのくつろぎや日本の伝統的な空間を楽しむことができることでしょう。

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